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20091201
つるの剛士氏の「(野菜泥棒の犯人の目星は)畑近くの工場で働いてる外国人」発言について。

以下のツイートをRTで見かけ、自分はそうは思わないと感じた。
https://twitter.com/symbolix/status/1304206336154980352



以下、ツイッターに投稿するためのテキストをメモ帳に整理したもの。


[用語の解説]
* ヘイト=マイノリティに対する否定的な感情。憎悪感情一般のことではない。
* ヘイトスピーチ=差別を煽動する効果を持つ情報発信
* ヘイトクライム=マイノリティに対する差別に基づく攻撃
(出典:『ヘイト・スピーチとはなにか』師岡康子著 岩波新書)

[要点]
* ヘイトスピーチとは差別煽動である
* それが事実であれ、犯罪傾向と、ある特定の属性とが関連あるように印象づける情報発信は差別煽動につながる
* つるの氏による「犯人の目星」発言はヘイトスピーチに該当する
* ヘイトスピーチは差別意識に基づく犯罪(ヘイトクライム)につながる
* 差別意識が社会に蔓延すると、差別されている人々の不満が爆発して大きな社会運動を引き起こす
* アメリカでは黒人へのヘイトが蔓延しており、白人警官による黒人の射殺というヘイトクライムが多発した
* その結果、BLM運動につながった
* ヘイトクライムの予防のためにも、BLMのような社会運動につなげないためにも、ヘイトスピーチには敏感になり、それを予防していくのは合理的である
* 上記の理解は町山さんの各種解説から学んだ
* 町山さんの個人的な恨みにのみ動機を還元するのは事態の矮小化だと感じ、賛同しかねる


[補足]
犯罪傾向と、ある特定の属性とが関連あるように印象づける情報発信について。
現行犯で逮捕された、犯罪の実績に疑いようのない犯人がいるとして、その人物についての情報は無限に存在する。
例えば
* 少年週刊ジャンプの愛読者である
* 新聞は読売新聞をとっている
* 趣味は釣りとゲームである
* AKB48の熱心なファンである
* 毎晩ビールを3缶飲む
* 職業は会社員である

情報は無限にあるが情報発信は無限にはできないため、この人物の特徴を上げる場合、そのメディアがピックアップした属性が「犯罪傾向と関連あり」と強調されることになる。

* 犯人はジャンプ愛読者
* 犯人は釣り人
* 犯人はゲーマー
* 犯人は読売新聞購読者
* 犯人は酒飲み
* 犯人はAKBファン

いずれの取り上げ方であっても、犯罪傾向とその属性との結びつけを誘導する。つまりヘイトスピーチ=差別煽動であり、上記のいずれもすべきではない。

つるの剛士氏の発言の問題の焦点は、畑から野菜を盗んだ人物が外国人であるのが事実かどうかということではない。
「(犯人の目星は)外国人」という発言が外国人という属性と犯罪傾向とを結びつける差別煽動の条件を満たしているということである。


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私はこの話題に興味があるのだろう。
ということはこのあたりからテーマをとってマンガにできないだろうか。
「抑圧されたものは爆発する」というのは法則だと思っているんだけど、その認識は必ずし世界に共有されているわけではないらしい。この法則を知らしめるようなマンガ。
| マンガについての考えごと | 17:21 | - | - | permalink |
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