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20072401
3D酔いがひどくてゲームはグラブルくらいしかできないのでマンガのアイデアを探そう。

ドラクエ10のマンガ『蒼天のソウラ』一巻目を読んだ。
ドラクエ10を下敷きにした王道的な少年漫画だなと感じた。
どうも、歳のせいかこのノリは私にはキツく感じた。

悪の組織的なものが出てきて、主人公が特別な超能力に目覚めて、という展開。ちょっとノレない。
私もドラクエの世界観でマンガを描いたことある。このときも現実世界の事件を下敷きにしていた。どうも私は「フィクションのお約束(悪の組織や特別な能力)」よりも現実の象徴という要素の方を必要とするらしい。

ただ、悪の組織がいる場合はその組織の打倒という大目標ができるので長いマンガにマッチする。

私のドラクエマンガのナカヨシや、邪竜の翼のナカヨシなんかにはとくに大目標はない。いや、それで良いんだな。お話の中で目標が生じ、解決する。映画はそういう規模のが多い。『ジャンゴ・繋がれざるもの』だって『マッド・マックス 怒りのデスロード』だってそうだ。

…(この間数時間中断)

アイデアが進んでないな。

モンクが描きたいとかアメコミヒーローが描きたいとか日本神話の神が描きたいとか、「こちら側」の要素はどうにでもなるというかそこを整えるのは難しくない。

重要なのはやはり敵の側だ。解決すべき問題。これに良いアイデアが出れば描ける。出なければ描けない。

ショッカー的な悪の組織だと、現実に対応するものがないのでノレない。
なんとなく出てきて破壊をもたらすだけの怪獣であれば、やはり意味がなくてノレない。
頭のおかしい個人の暴走、という悪役にも不満がある。

私は悪役に求めるハードルが高い。だけどそれを超えればお話がひとつ描ける。

おそらく満足できる悪役にはふたつの方向がある。
* 社会的方向。現実社会での問題を象徴する。
* 哲学的方向。自分にも思い当たる心理を体現させたキャラを出す。

例えば過去に自分がクソヤロウとしての行動をとったことがあり、それを後悔しているとする。その過去の自分を悪役にする。

うーん。
今のところ私の関心は哲学より社会の方にある。
哲学的課題というとおそらく以下のようなパターンになる。
* おとなになるための通過儀礼。
* 未熟な自分との戦い。
* 己の執着との戦い。
* 自分の思い描く自分と実際の自分とのギャップに対して抱く怒りと、その克服(受容)
* 負の自己実現をした自分の分身的存在との戦い

結局哲学的課題というのはすべて「己との戦い」になる。
で、そうか私があんまりそこに関心持たないのは「自分が好き」だからかもしれないね。今の自分を変えたい、もしくは今の自分から変わらねばならない、というモチベーションが無い。だから主人公が内なる自分と対決するという内向きの筋に興味を持てないのではないか。

なので、素直に社会に目を向けよう。

私が問題視しているいつもの現象といえば…
* 格差
* 分断(ヘイト)
* 抑圧
* 弱者いじめ


非正規雇用従業員や女性従業員の給料が低かったりすぐに首を切られたりするのは問題である。
所得税の累進性が昭和の頃に比べて後退しているのは問題である。
ミソジニー(女性嫌悪)は問題。
行き過ぎたフェミニズム(男性嫌悪と言うべきか)も同様に問題である。
ホームレスへの暴力事件は問題である。
在日外国人には社会保障が要らないとする思想は問題である。
強い立場の者が弱い立場のものに犠牲を強いるのは問題である。

「弱い者いじめ」という言葉がもっとも端的に言い表しているかな。
弱いものを探す。弱いものという属性の開拓。ホームレス、女性、失業者、外国人、低学歴、低収入… 「弱いものを探す」という眼差しが区切り線を引く。この区切り線が「分断」である。問題だ。
分断によって作り出した弱いもの…
いや、「分断」は本来の意味は弱いものを作り出すことではなく「異なるもの」と「自分たち」とを区別するというものだったな。まあでも結局、同じことか。

分断し、敵とみなし、攻撃する。

最近ネットで見た動画に「動物保護団体の活動家が、ホームレスが飼っている犬を保護の名目で取り上げる」というものだった。ただ、外国の映像だったので言葉がわからないし転載系のツイッターアカウントだったのでじつは違う内容だったというオチかもしれないけど。

○○は虐げても良い、なぜなら彼らは自業自得だからだ、という存在。
現代社会で言えば端的にはホームレスだな。
ホームレス襲撃という醜悪な事件を起こすのはたいてい、20歳前後の若者ではないだろうか。以下の認識に基づいているのだろう。
* ホームレスがホームレスなのは、怠惰で働こうとしないからだ
* または、無能で金を稼ぐ能力がないからだ
* 俺はホームレスどもとは違い、労働意欲もあるし稼げる能力もある(に違いない)

つまり、以下のような問題のある態度を抱いている。
* 自分の意欲や能力については未検証であるのに無根拠に高く見積もっている(精神が未熟であるということ)
* ホームレスの人々が本人のコントロールではどうしようもない事情でその境遇に陥っているケースもあることに考えが及ばないこと

ふむ。
ホームレスの人々とホームレス狩りの愚劣な連中とをマンガの設定に置き換えるアイデアを探してみようかな。邪竜の翼3として描けると良さそう。

今日はここまで。
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