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20042201
考え事。

何でもいいから描ければいいからハードルを極限まで低くしよう、みたいな方向でしばらく考えていたが、行き詰まっている。
そこで逆に、ギチギチに「自分の望み」を詰め込んで考えてはどうか。

マンガでも映画でもいいが、ある作品があるとして、それを視聴したときに「やられた!これは俺が描くべき作品だった!」と感じるような作品が「自分の望み」の詰まったものだと思う。

例えばドキュメンタリ映画があるとして、それを見ることで私が「これは自分がやるべきだった」と感じることは皆無だと思う。
料理についてのマンガ、株についてのマンガなどでもそう。

自分の望む要素。
* 戦いがある。
* 善悪があり、勧善懲悪。
* 虐げられた者が、虐げる者と戦う。主人公はその戦いに加勢する。
* 抑圧と戦う。
* 社会の既存の支配者層側が抑圧者=悪となる。
* 行動の選択がある。
* 恋愛要素やクソデカ感情は取り扱われない。
* 象徴の手法
* 現実の社会問題

邪竜の翼シリーズは流石というべきか、これらを満たしている。

上記を満たすとストーリーラインがだいたい同じになる。なので、お話の筋を売りにしないほうが良さそう。お話の筋を売りにするとこれまで描いたことのあるものと違うようにするために工夫をしなくてはならなくなり、描きたいお話の構造から逸脱していくはず。

お話の構造やキャラクター構成がいつもだいたい似たようになるなら、世界観やジャンルと言った末端の要素にバラエティを持たせてやれば良いのではないか。
私はいつも世界観には無頓着だが、そこに工夫を付け加えることができればマンガ的な良いものになるんじゃないか。

あー
いしいたける的世界観を考えるとして、どう考えればよい?
例えばマッドマックス怒りのデスロードなら「砂漠」「ポストアポカリプス」「改造車」「弱肉強食の世界」。
クエンティン・タランティーノ監督作品なら、歴史上のアメリカなんかが多い。

うーん

日本人なんだから忍者?
時代劇?

象徴的手法というのは良い角度だと思う。
邪竜の翼2では竜騎士たちが潰し合う戦いを行った場所がコロシアムだった。場所と意味とが噛み合っている。教団の本拠地はピラミッドで、これは弱肉強食的な価値観を示している。あっ これで良いんじゃん。

世界観構築に象徴的手法を用いる。これを特徴にしてさらに伸ばしたい。だからシュールでヘンテコな世界に見えるけど象徴で読み解くと意味が通じるみたいなやつにしていきたい。



では具体的に次のアイデアは?
SFにチャレンジして途中まで練ったアイデアがあったはず。これの継続? いかにしてモチベーションを取り戻す?

邪竜の翼2はセブンイレブン本部に搾取されるセブンイレブンフランチャイズという社会問題への憤りを出発点にしている。
ドラクエ二次創作のドラゴンクエストMOBSは北朝鮮のミサイル問題と難民問題への問題意識。
冷たい船長は難民に冷たい日本の体制への憤り。

あーそうか、アンドロイドのネタ、現代の現実や歴史上の社会問題の象徴になっていなくて「SFに挑戦する」という課題から出発しているだけだからモチベーションが弱いんだな。

現在の現実の問題…
世代というべきか、私の世代の特筆するべき社会問題は格差の拡大だ。ワーキングプア。働いているのに貧困に陥る。
* 派遣労働によって労働環境が劣悪化したのが問題。
* 消費税があれよあれよと増税され、その分法人税と所得税が減税されたのが問題。

金を持っている層にますます有利に、金を持ってない層にますます不利になる社会。
戦争を生き抜いた世代にとって国に二度と戦争させないというのが巨大なテーマになったように、私の世代にとっての戦うべき社会課題は格差の是正だろうと思う。

邪竜の翼2の竜騎士も生活のためにひどく不利な労働を強いられていた。
劣悪な労働。これはヒントになる。
で、今回の伝染病。
伝染病の蔓延による社会の自粛。これによって多くの人が仕事を失う。作中世界で何らかの不可避な(人為的でない)問題が起こり、それに伴って仕事を失った人々がいる。それにまつわるお話にできると良い。

SFかファンタジーかは一旦置いておいて、「この社会問題を象徴で表現しよう」というターゲットをまず見出すことだ。
それを象徴で表現する際に選ぶガジェットがSFのレパートリーなのかファンタジーのなのかという分岐があると。

派遣の仕事。フィクションの物語で置き換えやすいのはまず「傭兵」だな。しかし傭兵が仕事を失う。戦争の自粛。結構なことでは?うーん。

ここまでにしておくか。
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