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20040602
アイデア探し。

富野由悠季氏の著作『映像の原則』P81にこうある。

> 葛藤=もつれ、争い(つまり、対立であり衝突)
> 劇(ドラマ=物語)=葛藤を描くこと

物語は葛藤や衝突を描くことであると。
これはもう結論として採用してしまっていいと思う。
物語にはいろいろな種類があるだろうから必要条件を狭めずにいたほうがいいかと思っているんだけど、しかしやはり葛藤や対立、乗り越えるべき障害がないと描くに値しない着想で終わることが多い。
今回没にした「同人誌の感想を届ける話」の着想も、対立や葛藤や障害がなかった。なので着想の膨らみが悪く短編が構築できるまで発展させられなかった。

対立があり、障害があり、乗り越える。必須である。


pixivファンタジアAOSでの反省を活かしたい。
* 主人公はポリシーに従って行動する。
* 「研究」ではなく「運動」。社会(世界)に影響を与えることを目的にする。

論理的に導き出せる構造。
* 解決すべき社会的問題があり、主人公はポリシーに従ってその解決のための運動を行う。
* 主人公の抱くポリシーが社会通念や経済的利益と対立し、葛藤となる。

社会問題とは普遍的現象ではない。たしか高橋ヨシキ氏の言葉だったと思うが「誰かにとってのディストピアは別の誰かにとってのユートピア」なのだ。
だから人種差別や経済格差といった社会問題も、立場や思想の違う者にとっては正義になる。

私の主人公が私の主人公であるというだけで常に本質的に何かと対立するという構造を持っていると良い。
で、結局私の主人公は反権力的なので権力や抑圧者との間で衝突し闘争が生まれる。
必然的に、毎回、抑圧と戦う話になると。

ワンパターンとしては悪くない。

主人公の抱くポリシーが一般社会と対立する、ということで考えれば、ピクファン前に練っていたアンドロイドのお話が整合性がある。これかなあ。

pixivファンタジアAOSのナカヨシが顕著だったけど、とにかく抑圧を憎み、自由意志に価値を置く。
これは結局今までのすべてのナカヨシの共通のポリシーだと言える。

だから「ポリシーを持った主人公がポリシーに従った行動をする」と言うとき、実は「自由意志を尊重して抑圧と戦う」というポリシーの具体的な内容とセットで言っているのかもしれない。

つまり抑圧を描けば良い。それは権力だ。
すこし前にネットフリックスで「ブラックフォックス」っていうアニメ映画を見た。これがあんまり面白くなかった。
加害者たる悪役がいるんだけど、結局その男個人の歪んだ感情に基づく暴走が問題の原因として集約していた。
つまり、現実世界への反射がない。現実社会や歴史に反射するような奥行きがない。そこが不満で、つまらなかった。

ピクファン以前に考えていた路線に近づいてきたな。



同人作家に感想を届ける話、ちょっとアイデアが膨らんだ。検討してみよう。
天照大御神である。
つまり、神的な存在がおり、同人作家。匿名で執筆している。
力作を出したがあまりにも感想がもらえずに病んでしまい、引きこもる。
人間たちは神が隠れたことで困る。日光が差さないとか。
主人公が感動した同人誌の感想をネット経由で届けると引きこもり状態から出てくる。


やはり駄目だな。この着想の欠点は「解決すべき問題を作中人物が明確に認識することができない」ということだ。
つまり、「作者が感想を得られないから病んでいる」ということを認識してしまうと「じゃあ感想届けるか」というふうになり、感想を届けるという事業が自発的な行動でなくなってしまう。問題を解決するための行動になってしまう。


うーむ。こんな時間。ここまで。
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