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20012102
プロメテウスについて。
映画のではなくてギリシア・ローマ神話の。

今まで気づかなかったけどプロメテウスの神話は素晴らしいな。かさじぞう性があるのに気づいた。
つまり、人間を気の毒に思って火を与える。これはかさじぞうでおじいさんがお地蔵さんに笠を与える行為に対応する。
私が「美しい行為」を考える時、その雛形として登場するのが「かさじぞう」だ。
なんだけど、プロメテウスのほうがかさじぞうよりもさらに美しいと発見した。

かさじぞうでも鶴の恩返しでもここほれワンワン(花さか爺か)でも、善行は恩返し(利益)で報われる。なので、利益がほしければ善を積めよというふうに利益に最適化した結論も導くことが可能になってしまう。
ところが、プロメテウスは人間に火を与えた結果、ゼウスの怒りを買って罰を受ける。人間から恩返しを受けるどころか上司から罰されるのだ。
善行の結果がプラスではなくマイナスで返ってきている。
で、経済原理に逆らうことが詩なので、プロメテウスの行動は詩そのものだ。

プロメテウスの神話が優れている点:
* ゼウス(上司)に逆らう。反権力的
* 人間に与えるための火を盗む。調達のところまでしっかり描くこのディテイル感
* 人間に火を与える。慈悲から出た美しい行動
* ゼウスに罰せられる。利益ではなく不利益を得たことで火を与えたという行動がより詩的になり美しさを増す

自分のマンガに学びを活かすとしたら、美挙の結末として主人公が罰を受けるという展開は応用できるんじゃないか。
アイデア練り中のSFのお話なら、脱走アンドロイドの脱出を手助けしたことで主人公は罰を受けるとか。悪くない。
| マンガについての考えごと | 23:51 | - | - | permalink |
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