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20011601
なんか考えよう。

十三機兵でわからなかった点。
ネタバレ注意。

あのゲームの真相、いくつか段階があるけど、「実は宇宙船の中でした」のあとに「実は全部仮想現実でした」と続く。
そこがよくわからない。
仮想現実なら別に現実世界を偽装した宇宙船内部というふうに作らずに普通にこの地球上の現実を仮想化すればよかったのでは?


着想。
自分のAIの素。
十三機兵ではミウラのAIが機兵に入ったりBJに入ったりする。
自分の頭脳のコピーを増やせるとして、その素となるデータ。それを持っていれば機械につないでインストールさせるだけで自分の分身を作れる。そんな感じのアイテム。
これは自己愛の強さの表現にできるな。

あー
複製というのはSFらしいテーマだ。人間の複製。頭脳の複製。ボディの複製。複製とオリジナル。複製同士の差異。オリジナルに取って代わる複製。オリジナルだと思っていたら複製だったという展開。
アバター。アバターも面白いテーマじゃないか。自分のアバターを好きに作れるとしたらそれは自分の選択のみで構成された存在なんだからむしろ生まれ持った肉体よりも実存的だ。

テーマなり問題意識というのは、まず作者自身が持っていて、その上でジャンルが持っているテーマもあり、その交差点に作品が結実するのが望ましいと思う。
テーマ性の強いジャンルでも自分がそのテーマへの関心が薄ければあんまりパワーを得られない。

交差点を探そう。
自分のテーマというと…
* 実存主義
* 抑圧が悪である
* 格差の是正
* 平等主義
* ひとから与えられたものさしではなく自ら選んだものさし。結局これが最大のものか。
* 社会問題


あー

実存主義的なものが一番強そう。ひとから与えられたものさしではなく自ら選んだものさし。
* メフィストフェレスのアイドル:アイドルになれないと言われたトカゲビトがアイドルになる。
* ネクロマンサーの娘:ネクロマンシーに才能を持ち父からネクロマンサーとして育てられた娘がその運命から脱出する。
* 邪竜の翼:悪い竜とレッテルを貼られた竜がその抑圧から脱出する。

弱者の味方というのもある。
* 冷たい船長:日本に来た難民の人々を元気づける意図で描いた。
* レイパーキラー:弱者たちの復讐を代行する。

主人公自身は常にヘルパーの立場であるというところもテーマなのかもしれない。

組み合わせると「レッテルを貼られて抑圧されている弱者達を解放して彼らに自己決定を促す手伝いをする」となるんじゃないか。
で、これはほとんどデトロイトビカムヒューマンだ。人間たちに差別されているアンドロイド。彼らは人間の奴隷という本質を与えられている。彼ら自身の自己決定のために人権を求める運動をする。私のテーマの中心的なものがふんだんに注ぎ込まれているんだな。

自分のコピーのAIロボを作る。
自分のコピーのはずが、自我が育って「自分のコピー」という立場を抑圧だと感じ始める。
自分のコピーが自立して別のものになる。
すると自分のコピーなんてものはじつは作ることが不可能である。
だったら最初から自分のコピーとしてではなく独立した存在として作れば良い。
「AIの素」というアイテムが有り、それは実は主人公の脳の複製であってそれをコピーしているだけなのだが、コピーは既に別の独立した存在なのでコピーではなくそれ自体オリジナルなのだという思想に従って、複製ではなく新規作成の人格として扱われる。うーん。

「ゲームやる自分」「マンガ描く自分」「働いて現実に適応する自分」と分身したいなあという素朴な願いがあるとする。
自分の複製を数人作る。
ところが複製した瞬間から彼らの「自分からの分化」がはじまっており、不気味な他人が増えただけとなる、とか。

うーん。

論理的に考えると「人類の奴隷となるべく作られた人造存在の独立を助ける」というのが自分のためのSFテーマだな。まさにデトロイトビカムヒューマン。
「複製」というのは必ずしも興味あるテーマじゃないかもね。

悪の手先として作られた仮面ライダーが正義のヒーローになる。これは実は私のテーマなんだな。

人造存在。作成意図と本人の意図。


人類の滅亡… 人類の滅亡はドラマティックなシナリオには欠かせない要素なんだけどどうも自分のテーマに絡んでこないな。
人類を滅亡させるほどの驚異でピンとくるものがない。
滅亡が近づくという展開だとたいていそれを阻止するのに全力を上げるという展開にしかならず、意外性を出しにくくてつまらないのかなあ。


ま、いいや。今回の考え事のまとめとしては「目的を持って作られた人造存在がその目的を逸脱して自己決定に目覚める」というのが自分のテーマとSF的テーマとの交差点であるらしいということだ。
| マンガについての考えごと | 22:35 | - | - | permalink |
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