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20010102
考え事続き。

気づき。

自覚としては自分がマンガで主張したいメッセージは社会的なものだ。
* 格差の是正
* 体制による抑圧との戦い

なんだけどさっきの考え事によるとどうもそこよりも「本質と実存の対立」といった哲学的なテーマの方により敏感なアンテナを向けているらしい。

で、その仮説の裏付けが2つ思い当たった。
ひとつは、PS4のゲーム『デトロイトビカムヒューマン』だ。私はこのゲームに感動して4Gamerのユーザーレビューを100点つけて投稿した。
『デトロイトビカムヒューマン』レビュー

もうひとつ。最近見た映画『上意討ち 拝領妻始末』に感動し、これもAmazonにレビューを星5つけて投稿した
『上意討ち』レビュー

ふたつに共通しているのは「与えられた役割ではなく自らの意思で生きろ」ということだ。

この視点で見ると自分の過去作にはかなりこの要素がある。
* メフィストフェレスのアイドル:アイドルにはなれないと言われたトカゲビトがアイドルになる
* ネクロマンサーの娘:ネクロマンサーになれと言われたヒロインがそれを拒絶する
* 邪竜の翼:邪悪な竜だとレッテルを貼られたヒロインが自己を解放する

「自分らしくあることを許さない」ことこそが抑圧であり、権力がこれを民衆に対してやりがち。だから「格差の是正」というのも見方を変えれば「個々人が自分の意思決定で生きられるように」ということを目指している。価値があるのは実存であってそれを求める表現のうち社会制度寄りのものが「格差の是正」だったり「金持ちに課税しろ」ということだったりするんじゃないか。

いや待て。私は自由より平等派のはず。政治的には。つまり成功者が際限なく金を儲けて失敗者が際限なく転落するような自由競争社会よりも成功者から税金をガッツリとって失敗者に配分せよという主張の持ち主だ。これは実存と矛盾するか?


成功者から税金を取ることでその成功者は実存を奪われるだろうか? それはあるかもしれないが影響は相対的に少ないのではないか。98が89になる程度ではないか。
一方で、貧困で生活の不安にさらされている状態である時、実現できる実存の割合というのは一桁台というか著しく低いと思う。貧困層に対して社会保障が厚ければ総体としてもたらされる実存の実現度は巨大であるはずだ。
つまり私の見立てでは経済的には平等主義であるほうが総体として実現される実存的価値の総量が大きい。ただこれも「じゃあ共産主義がいいのか」となるとソ連で失敗しているからそうではないだろうからより経済の細かい話になっていってしまうけどそこまでは私の知識ではカバーできない。
なのであんまり厳密には詰めないけれど、一応、自分の社会哲学と実存主義との間では矛盾はないつもりであると。



本質と実存のテーマを扱うのにSFは向いてる。
ロボットでも人間改造でもディストピアでも遺伝子でも、どれを使っても表現できる。

なんだけど今回やりたいテーマは「美少女を断念する」だからこの要素を忘れてはならない。

美少女アンドロイドが自我を守り通すという筋を下敷きにして、これが表向きの主張。
美少女を断念するというのは一段回隠れたテーマにすると収まりがいいかな。


美少女アンドロイドに愛されることでアイデンティティを支える人物。
実存の目覚めた美少女アンドロイド。
美少女アンドロイドを助ける主人公。

敵対者の設計が重要。

一旦ここまでにするか。
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