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19082301
ドラマ感想。
アマゾンプライムでドラマ『ザ・ボーイズ』を見ていた。シーズンワンを見終わった。
感想をTwitterでつぶやきたいところだけどネタバレになるのでこっちに書く。
なので以降はネタバレ含みます。

見終わっての大まかな感想。
期待していたよりは面白くなかったかな。
序盤でトランスルーセントを倒したように、ヒーローひとりひとりと対決していかにそれを科学的理屈で倒していくかというバトルもの的な面白さがあるのかと思ったらそうではなかった。作中でマンガ的に倒した相手は最序盤のトランスルーセントひとりだけだった。

で、腐敗したヒーローたちもしくは商業主義化したヒーロー業界を描いてるんだからムナクソがベースになるのは当然だとして、それに見合った見返り的面白さがあるかといえばそうでもなかった。だからトレードとしては赤字という印象。

振り返ってみればお話がそんなに進んでない気がする。シーズンワンも変なところで終わってしまったし。
お話の作り方にはプロット型と転がり型があるという分類を以前Twitterで見かけた。全体の構成の中で伏線とその回収をきちんと構築するのがプロット型で、お話の風呂敷が自ら広がっていくのが転がり型という理解。
ザ・ボーイズは転がり型なんじゃないか。
例えばザ・ディープは左遷されたあとは役割がない。いなくていい。
ブラックノワールも大した役目がない。いなくていい。
スーパーヴィランを作り出したのはホームランダーだと言うがその伏線は特に張られていなかった… 私が気づかなかっただけ?
途中で仲間になる東洋人(日本人?)の超人も特に決着を得ないでシーズンワンが終わってる。
全体的に構成がゆるい。

似たようなアンチヒーローモノに『ウォッチメン』があるけど、系統が違うように感じた。本質的な違いはなんだろう。
ザ・ボーイズにおけるヒーローたちは商売ばかりやっていて本業であるはずの正義のための戦いをほぼやってない。パトロールするシーンすらない。
商業主義を露悪的に描いている。
ウォッチメンには商業主義的要素はほぼない。オジマンディアスが自分のフィギュアで儲けてたくらいで、彼らは本質的にヒーロー業の方に軸足がある。オジマンディアスは大きな犠牲を出そうとも最大幸福を得るという事業に従事していたし、ロールシャッハは狂信的だったけど妥協なく正義を求めていた。そういうヒーローの本質のところにまつわるお話だった。

ザ・ボーイズはヒーローの本質のところはかなぐり捨てている感じで別にそこを哲学的に問うていると言うほどでもなかったと思う… そうでもないか?
主人公のヒューイは当初復讐を目的に行動していたが途中で復讐という動機を手放す。スターライトに正義を行えと促す。クイーンメイブは商業主義の前に屈服して挫折したヒーローであり、ちゃんとヒーローの哲学的側面を取り扱っているか。

ヴィランが出てこないのが問題のように感じるが、ウォッチメンにもヴィランは殆ど出てこなかった。

うーん

ま、とにかくそこまで面白く感じられなかった。ディフェンダーズ系のマーベルドラマだったらシーズンごとに倒すべき敵がいてその攻防が描かれる。筋が追いやすい。ザ・ボーイズはいまいちメインプロットがわからないし、一応ラスボスだと思われるホームランダーを最後に倒すというわけでもない。着地しないで終わってしまった。
| 雑記 | 00:09 | - | - | permalink |
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