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19081101
アイデア練り。

竜騎士の話続き。

最近読んでる本からの学びを考慮に入れたい。
最近読んでる本:
悪と全体主義 ハンナ・アーレントから考える



ナチスドイツでユダヤ人絶滅事業の中心にいたアイヒマンが戦後捕まり、ユダヤ人の建てた国家イスラエルで裁判を受けた。
世界はアイヒマンに悪の権化的な凶悪な性格を期待したが、実際にはアイヒマンは命令に過剰に忠実な官僚的なだけの陳腐な人物だった。
哲学者のハンナ・アーレントはアイヒマン裁判を取材し『エルサレムのアイヒマン』という著作を発表。出版社や世論はアイヒマンやナチスを厳しく弾劾する内容を求めたが、ハンナ・アーレントが書いたのは我々自身がナチスやアイヒマンにすぐにでも陥ってしまうかもしれないという恐ろしさを警告するもので、世界中から大批判を受けた。

複雑な事象を複雑なままで受け入れることは難しく、不安が伴う。正義や悪を単純に区分けして示し世界を単純に理解させる/理解することが全体主義で、これはどの時代でも巷に溢れている。
「ユダヤ人が歴史を動かす陰謀の主体なのでユダヤ人さえ絶滅させればいい」というナチス的な考え方も、「ナチスドイツこそ悪の権化なのでナチスに関するものは徹底的に弾劾すれば良い」という考え方も、両方とも物事の複雑性を拒否しているという点で全体主義的であり、悪に陥る危険がある。

そんな感じの学び。これを今の練ってるマンガのアイデアに組み込みたい。

まず、現状の着想では「セブンイレブン本部が悪だからこれを叩き潰してスカッとする内容にしよう」というのが方針になっているが、これは物事を単純化させすぎているのでよろしくない。
そこで、悪役であるウィークサッカーに彼なりの正当性をもたせるべき。

ウィークサッカーのモデルをアイヒマンにすれば良い。
* 与えられた価値観に対して過剰に適応してしまう
* 官僚的で陳腐な(自分の固有の意見のない)人物

ウィークサッカーの価値観は経済の原理。自由競争、弱肉強食。
個々人がそれぞれ自分の利益の最大化に取り組めば世界全体での利益も最大化するという理論。
競争こそが神聖な事業である。だから竜騎士たちに競わせるし、自らも競争に参加している。つまりウィークサッカーは新興宗教の信者獲得数を別の宗教と競っている。

ウィークサッカー自身が厳しい競争に自ら身を投じていることを行動なりデザインなりで表現できると良い。
競争をキーワードにモチーフを探す。
* トラック
* ゼッケン
* ユニフォーム
* トロフィー
* 土俵
* リング
* メダル
* 競技場
* コロシアム
* ゴールテープ
* 表彰台
* 王冠
* 五輪
* 馬
* ボート
* パン食い
* 自動車
* 障害物
* 自転車

ウィークサッカーに食事シーンがあるならアンパンがいいかも。パン食い競走を連想させる食べ方ができればいいが。

ウィークサッカーは作中ではそんなにたくさん描きたくないので出番は限られる。その限られた出番の中で効果的に「競争が神聖」という哲学を表現できると良い。セリフだけでなく行動で示せると良い。

ウィークサッカーの宗教における十字架的なシンボルがあり、それが競争を表現する図像である。

ウィークサッカーの出番:
* 冒頭でナカヨシたちを勧誘する
* 人造神を作ってる業者に無茶振りする
* ナカヨシたちから竜騎士の解放を要求される
* 人造神を起動してナカヨシたちを襲わせる
* 人造神が倒され、竜騎士たちの開放を要求される

勧誘シーンで宗教の教義を解くときに競争原理について話す?
竜騎士の解放を要求された際、「競争が神聖なので竜騎士諸君には競争してもらっている」とか言う?

ウィークサッカーの宗教エンブレムは表彰台を図案化したものがいいかな。しかし、本来これは7payの象徴であったはず。競争哲学の要素を入れることでブレる? いや、ゼブンイレブン名指し批判からより抽象度の高いレベルへの批判に消化できるならそっちのほうが内容が深まって良いと考えられる。

一旦ここまで。
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