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19062301
考え事。

最近のインプット
* 映画『X-MEN/ダークフェニックス』
* 映画『泳ぐひと』
* アニメ『コードギアス/反逆のルルーシュ』


X-MENは自分のマンガの『ヒーローズアンドヴィランズ』にも影響を受けてるくらい興味の強いシリーズなんだけど、前作『アポカリプス』も今作の『ダークフェニックス』も私には面白くなかった。
ダークフェニックスはクライマックスのアクションシーン殆ど寝てた。


『泳ぐひと』は作品を見る前に町山さんによる解説を聞いて興味を持ったので見る気になったもの。


興味を持った点。
* リアリズムの手法ではなく象徴の手法が使われている
* おとぎ話のように描かれている

この作品はアメリカにおける広告業界の風刺になっているとのこと。この頃(1960年台?)アメリカではテレビの普及とともに広告代理店がめちゃくちゃ儲かり、広告業界のビジネスマンたちは大金持ちになってまるで貴族のような生活をし、腐敗していったという。この映画はその腐敗した広告業界マンの成れの果てを風刺的に描いている。

8つのプールを巡って帰宅するという道のりが、肥大化した自己意識の幻想が現実に引き戻されて行って最後には崩壊するプロセスを表現している。この象徴的・おとぎ話的手法が、自分がマンガのお話を考えるときの方法の参考にできそうに感じる。

この映画のいいところは低予算映画でもあるところだ。現実にある高級住宅地をロケにして、特撮もアクションも必要ない。



で、コードギアス。
コードギアスシリーズは過去見たことがなくて名前だけ知っていた。
「反逆のルルーシュ」という副題なのでシリーズの二作目だろうと勘違いしていて、どうせ見るなら第一作目から見たいと思い、しかしいつもさらっと調べただけではシリーズの順番がよくわからないので視聴しない、というパターンだった。
今回グラブルコラボをきっかけにもうちょっとちゃんと調べたら『コードギアス/反逆のルルーシュ』が第一作目だとわかったのでネットフリックスで見た次第。
これが非常に面白く、シーズン2の最終回では涙も流した。

この作品で注目したい点。
自由意志と選択。
主人公のルルーシュが獲得するギアス(超能力)が「相手に一度だけどんな命令にでも従わせることができる」というもの。相手の自由意志を奪って意のままに操る。
なので作中の展開では重要な行動がしばしば本人の意志に関係なく行われる。
* ユフィが虐殺を命じて100万人程度の日本人を殺させる
* スザクが大量破壊兵器で2000万人ほどの日本人を一瞬で殺す

さらに、自由意志で行動できるはずのルルーシュ自身も、意志とは関係ないところで重要な展開を招いてしまう。
* ギアスが暴走し、「例えば日本人を皆殺しにしろと命令することだってできる」みたいに軽く説明をしただけでユフィにそのギアスが掛かってしまう

だから登場人物たちの選択に乏しいお話であると言える。
意思に反して起こってしまったことに対してどうやってそれに対処していこうかというところに登場人物たちの決断が現れるというケースのほうが目立つ。
だから、人生は本人のものではなく、本人の意志でもどうすることの出来ない運命に翻弄されるもので、本人にできることは運命とどう折り合いをつけていくのかという対処のところだけだ、という思想がこの作品にはあるように思える。

それ以外では、やっぱり父殺しによって成長するルルーシュの成長譚になっているところや、ナナリーという個人的感情のこだわりを超えて世界に対してするべき方を選択するみたいな崇高なところが特に良かった。

飽きさせず、先の展開を予想させず、ずっと面白い素晴らしいアニメだった。亡国のアギトってやつも見ないと。
| マンガについての考えごと | 19:59 | - | - | permalink |
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