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19011402
現実世界の話。
女性の友人ができた。
私は39年間生きてきて彼女ができたことがないんだけど、今もできていない。
なんだけど、女性の友人ができた。
ことさらにこのブログに書くのはこの友人関係がユニークなもので、「双方の合意したルールに基づいて運用しよう」という話から出発していることによる。
双方の念頭にあるのは、マンガなんかでたまに見かける「付き合うわけじゃなく人工的に創出した定義によって異性間友人関係を運用する」というもの。双方ともそういうのを求めており、じゃあわれわれでやってみるかと面白がって合意に至ったという経緯。

ここ数日、「実存的な関係」について考えてたのは上記が理由。
で、このモチーフ、つまり「既存の社会規範にとらわれずに構築した関係」という件について、現実世界で接する幸運に恵まれたので、このモチーフは私がマンガで取り扱う資格を得たということだと考えたい。

現実での体験に由来するモチーフというものがあって、たとえば私のいつもの主人公のナカヨシは自分自身をモデルにしている。現実とのリンク。
私の脳内嫁という位置づけの「えりかさん」というキャラは、現実世界に対応物を持っていない。もし仮にこのキャラを作った当時私にお付き合いしている女性がいればその人をモデルにキャラ造形をしたと思うんだけど、そういう機会には恵まれなかったので自分の脳内検索のみで作られたキャラになった。

手塚治虫は医師の免許を持っているので医学ものを描く資格を高い度合いで持つ。
映画『Xメン』の監督をした映画監督ブライアン・シンガーは同性愛者(だという話)で、Xメンがミュータント差別社会で抑圧されているというのは同性愛者が現実世界で抑圧されているというのを象徴させて描いているという。

というふうに、現実世界での体験に根ざすモチーフはその作者にとって重要な手札になると考えている。



幸運にも現実世界で「異性の友人とルールを設けて関係を運用する」という機会を得られたので私のマンガの手札としたいという運び。

ではマンガに具体的にどう落とし込むかという課題を考えている。
この路線の話だとむしろファンタジーは向いてない気がする。つまり、常識的に社会に共有されている男女関係のフォーマット(交際する→結婚する→家庭を持つ みたいな流れ)が存在していることが必要で、ファンタジーにしてしまうとそういう習慣がその世界には存在していない可能性があるため。
現実世界を舞台に描くのに向いている。するとやはり過去に描いた作品でモデルになるのは『ノーブレイン』だな。

物語の構造から作るというのと違う手順が必要な気がする。うーん。

主要な課題としつつ一旦棚上げ。手法のヒント探しからになるんじゃないかな。




今日は映画『ボヘミアン・ラプソディ』を見てきた。件の友人と。
伝記映画は劇映画と違って物語の構造がしっかりしていないものが普通なんだけど、今作は物語が構造的になるように設計されていた。
つまり、救いを必要とする魂として主人公のフレディ・マーキュリーがおり、彼の魂の救済を核としたお話になっている。
フレディー・マーキュリーの魂を救済する手の差し伸べ主はたくさんいる。
* 実の家族
* 疑似家族としてのバンド・Queen
* love of my life のメアリー
* ゲイであることを自覚してからのパートナー・ジム

で、救済されたものが最強であるという法則に則っている。作中での最強の存在はフレディ・マーキュリー。からくりサーカスでの最強の存在が最初のエピソードでは守られる対象だった少年であるのと同じ法則。

フレディ・マーキュリーの抱える危機は二段構えになっていると思う。
* 国籍や出身文化というアイデンティティのゆらぎ
* ゲイであるというセクシュアリティの問題

自分の名前を法的に変えてしまうというのは前者から来ていて、メアリーと破局してしまうのは後者から来ている。
なんだけど、映画を見ても彼のピンチがあまり感じられない。理解者は周囲にたくさんいるのに自ら手放してピンチにハマっていくというように見える。

例えば似たような「救いを求める魂」であるジョン・レノンだったら、「母に捨てられる」「父が蒸発する」と言ったようにもっとわかりやすいピンチの要素がある。


作中で私が注目していた登場人物がギターで天文学者のブライアン・メイで、彼はクイーンというフレディ救済疑似家族のホスト的な立場にいる。クイーンをあたたかい家庭に保つための支柱だ。作中でも穏やかで優しい人物として描かれる。こういうポジションが好きだ。


明日からまた仕事か…
pixivファンタジアも考えねば…
| マンガについての考えごと | 23:01 | - | - | permalink |
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