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19011301
考え事。
関係の実存。
実存的関係。
恋愛漫画に隣接するジャンルになってくる。

一対の男女がいるとして、その理想の関係というテーマ。
人間は千差万別なので関係のあり方も千差万別のはず。
恋愛という先入観があり、これが抑圧としての枠組みとなる。それを乗り越えていく。
雛形が既存の社会に準備されていない関係を構築するという課題。

「村上春樹あたりの小説に出てきそう」という連想なんだけど、主人公の男性の女友達として美女が出てくるとする。別に恋人というわけではないが、社交的なだけの間柄ということでもなく、より親しい。そんな相手がいたらいいなあと思わせるような異性の友人。そういうモチーフに注目している。

恋人ではない形態での深い異性関係。それは可能か。それはどう構築し、どう運営するのか。

そういう関係が描かれるとかなりぐっとくるいいマンガになると思う。『ノーブレイン』はそれを目指したもの。『恋は光』の秋枝先生の作品からも感じる面白さじゃなかったかな。

お話を具体的に想像すると、発生エピソードと運用エピソードとの2タイプになりそう。そもそもそういう関係がどうやって始まったのかというところと、その関係が運用されているのを見せるところ。おそらく運用エピソードを描いて「なんかこいつらの関係いいな」と読者に思わせ、前日譚として発生エピソードを描くという順序だと効果的な気がする。


一旦立ち止まってこの着想の基礎の部分をチェックする。
私のマンガの目指すところは「読んだ人に生きるエネルギーを供給する」というものであるはずだ。この着想はそれに沿っているだろうか。
ターゲットの読者は、恋愛とか恋人関係みたいな社会にコンセンサスとして存在しているフォーマットに対して違和感を感じる人間たちになりそう。私自身も該当するはずだ。
男は男らしく、女は女らしく、という「らしさ」を求めることは抑圧であり、最近はそんなものは古い考えだとされて手放されてきている。自由が拡大していていいことだ。
で、同性愛も社会が受け入れる度合いが拡大してきていると思う。つまり、個人についても2者間関係についても、多様性が受け入れられ始めている時代だと言えるんじゃないか。当事者ではないので雰囲気しか感じられないが。実際にはまだまだ抑圧的な社会なのかもしれないけど。

2者間関係のさらなる模索。
こういう関係もありだよねということを示すことで共感を感じてもらい、それによって生きる活力にしてもらおうという狙いかな。

うーん。
好きという「感情」よりも理解という「知性」を重んじる態度。

理解されにくい感受性を持った魂があるとする。
それを理解するものと出会うとする。
すると両者間には美しい関係が構築されるのではないか。

「理解しがたい事柄を理解する」。ここで言う理解しがたい事柄というのは個人の特性。個人の差異。
理解されにくい個人と理解力のある個人との特別な友人関係。モチーフ。
既存の「あるべき関係の形」というのがあるが、それにとらわれない。既存の枠がむしろ邪魔になる。

ノーブレインのバリエーションのような会話劇になるんじゃないかな。どこで何をする? クレープ屋でクレープを食べる? このパターンだといつも飲食店で食事することになってしまうんじゃないか。会話シチュエーション自体に面白さを出すには? 卓球させる? カードゲームで対戦? でもレザボアドッグスでもパルプフィクションでも飲食店で会話するというのはごく自然なシチュエーションで別に避けなくてもいいのかもしれない。

会話劇。うーん。秋枝先生のマンガでも読んで脳をこっちに寄せておいたほうがいいかなあ。
| マンガについての考えごと | 18:59 | - | - | permalink |
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