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18120102
アイデア考え。

ジョージ・ロメロ監督のゾンビ映画をまず2本見た。
* ランド・オブ・ザ・デッド
* ダイアリー・オブ・ザ・デッド

ロメロ監督のゾンビ映画で見るべきなのは以下の六本だという認識。
* ナイトオブザリビングデッド : 前観た
* ドーン・オブ・ザ・デッド(邦題『ゾンビ』) : 前観た
* デイ・オブ・ザ・デッド(邦題『死霊のえじき』)
* ランド・オブ・ザ・デッド : 今日観た
* ダイアリー・オブ・ザ・デッド : 今日観た
* サバイバル・オブ・ザ・デッド

デイ・オブ・ザ・デッドはツタヤに置いてなかったので借りられなかった。
サバイバル・オブ・ザ・デッドは借りてあるので明日見る予定・

気づき。
ランド・オブ・ザ・デッドは社会の貧富の格差をテーマにしてる。
悪役が「金持ちの権力者のクズ野郎」だったので私の悪役観にぴったりだった。
で、面白いことに、ゾンビモノである必要がかなり薄れている。
つまり、悪・もしくは本当の問題は貧富の格差なのであって、ゾンビという要素は「ゾンビモノの棚に並べたいがためのエクスキューズ」程度の意味しかないという感じだった。
つまり、文芸的エロゲでえろ要素が申し訳程度にだけ入っているように、ゾンビジャンルだからゾンビが前提として入っているだけでゾンビ自体は環境でしかなくテーマ性は薄い。

で、最後、悪役の金持ちの権力者を殺すのは、ゾンビである。
どうも見たところ、ゾンビが意味するところは主人公たちと同じく、格差社会で社会の底辺に叩き落とされた弱者たちであるようだ。主人公たちとゾンビとは殺し合う関係でありながら、メタ的には同じ存在になってると思う。

私がゾンビモノを考えてた時、「ゾンビ=大衆=作者や読者が属するもの=悪として描くのがはばかれる」と感じたんだけど、やはりゾンビにはそういう側面があるようだ。ランドオブザデッドを見て確認した。
社会構造の象徴としてゾンビモノを見ると、自分はゾンビの立場になる。

だからゾンビモノを描きつつ社会情勢を象徴させる場合、自分好みの話にするにはまさにランド・オブ・ザ・デッドのようにゾンビが抑圧者を倒す、主人公たちとゾンビとはどこかで通じ合う、という展開が良さそう。


抑圧者を象徴させるのに良いモチーフやジャンルは?
* ディストピアモノ。以前考えようとしてごく序盤で挫折した記憶があるけど具体的にはなぜだっけ? ゾンビと同じで構造的に私に向いてないところがあったんだっけ?
* Xメンでいうセンチネル。これもディストピアものか。
* 刑務所モノ。
* 学校モノ。この場合学校が生徒を抑圧するという校風である必要。


ダイアリー・オブ・ザ・デッドはランド・オブ・ザ・デッドほど強い印象は受けなかったけど面白くはあった。これも、ゾンビモノである必要は薄くて、「今ではテクノロジーの進化で誰もが撮影者側になれるけど、撮影することを通して当事者意識を失っていく」というような問題意識になっている。カメラのほうが重要で、ゾンビというのは交換可能な環境要素でしか無い。この場合はだから、「ゾンビモノが好きだからゾンビモノとして描いただけでゾンビである必要は必ずしもない」という感じ。


さて、私としては、どういうマンガが描きたいのかという根本のところにいったん戻ろう。
* 社会悪を告発したい?
* 社会風刺をしたい? 風刺の対象には読者も含める。
* ただ面白ければ内容が空っぽでもいい? むしろエンタメ以外の要素はノイズで邪魔?

上記はどうも、ちょっと違う気がする。
批判や告発や風刺というのは本質的には攻撃であり、DPS的発想だ。
しかし、そうではなく、私はヒーラー的発想をしたい。
つまり、「読者を元気づける」という効果がほしい。
だから金持ちの権力者の抑圧者を悪役にするにしても、それを主要な関心にするのではなくそれは物語上必要な構成要素に過ぎないという程度であるのがいい気がする。

* 被抑圧者に味方する

これだな。
どうも私は「社会」という要素に引きずられすぎなんじゃないか。社会のことを考えるとどうしても正義の話に寄っていく。自分の正義を押し付ける独善的な作風になっていく危険性がある。
じゃあ社会ではないキーワードに重心をもたせるならなにか。
哲学?
哲学というのは主張することではなく疑問を興すことだ。問うこと。
社会というのも…問うことは可能なのでは? 社会哲学? いずれにせよ私はそういう堅苦しい要素が欲しいらしい。



着想。
欧米が中東に政治的混乱を作り出しておいて反撃のために過激派が登場してくるとテロリストとして悪の権化扱いするのは独善的だ、という考えが気に入った。
これを題材にできる?
哲学風にするなら「真の悪はどっち?」ということになる。

* 当初は悪の権化だと見えるテロリスト(ヒロインだろうな)
* 当初は正義の総本山だと見える強者(敵対者だろうな)
* 主人公はテロリストと最初戦い、共感して協力するようになる。

テログループに参加する欧米知識人の話のようなものになってしまうが、一旦それはまあ良しとして考えてみるかなあ。ヒーローモノ的なジャンルになるんじゃないか。戦いは描かれるだろう。
| マンガについての考えごと | 23:06 | - | - | permalink |
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