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18120101
アイデア練り。

一旦ゼロベースで考える。

最近のヒント。
* 邦人戦場ジャーナリスト拉致→解放の件
* ゾンビに何を象徴させるか
* 東京入管における人権侵害
* カルロス・ゴーン氏の不正問題(まだ争ってる最中だけど)
* 中東の現代史(いま入門書を読んでる)
* 猿の惑星(シリーズ全部見終わった)
* フォールアウト76
* レッド・デッド・リデンプション2
* アメリカ旅行
* 戦うなら抑圧者相手が良い
* 社会問題を象徴させる
* メキシコでのデマニュース→リンチ殺人事件


アイデアが遠回りするのはいつものことだ。メフィストフェレスのアイドルが描けたときも、しばらくは「マッドマックス×アイドルモノ」の路線でアイデアを練っていて、まとまらなくてボツにしたのだ。

邦人ジャーナリストの件でネットで湧いた賛否両論に当時興味が湧いたのでこれベースでアイデアを考えていたんだけど、戦う対象が「大衆」になりそうなのでモチベーションが上がりきらなかった。
ゾンビアイデアを練るのを通して戦うべき相手は「抑圧者」がいいと気付いた。

ああそうだ
戦場ジャーナリストの話題から興味を持って、中東情勢についての入門書を少しずつ読み始めた。



かなり勉強になる。
* 中東で大きい国はイランとサウジアラビア
* イランはペルシャ人の国
* サウジアラビアはアラブ人の国
* イランはかつて中世にはヨーロッパよりも進んだ世界一の先進国だったので現代でも誇りが高い
* サウジアラビアは王国で、実は近代国家の内実を有していない(国もどきにすぎないという言い方がされてる)
* イスラム教は他の宗教に寛大
* イスラム教徒同士で宗派対立で戦争してるように見えるのは日本のマスコミが中東情勢を説明するときに宗派対立だと単純化して説明すると簡単なのでそう説明しているだけで実際はそうではなく、普通に土地を巡る利権争いである。宗教的原因ではなく世俗的原因。
* キリスト教文化圏からのイスラム教への嫌悪感は強い
* 欧米は中東に対して支離滅裂な態度をとってきており、中東の混乱の主要な原因になってる
* 中東は民族も言語もバラバラな集団がたくさんいるんだけどイスラム教によってまとまっている
* イスラム過激派というのは日本の幕末でいう尊王攘夷派みたいなもので、欧米からの圧力という驚異に対抗するための防衛反応


「中東の混乱は欧米が原因」という考え、それっぽく聞こえるけど本当にそうなのかなと半信半疑だったんだけど、本を読むとどうもそのとおりらしい。

イランの現代史の要点を知るとそれがかなり如実にわかる。
重要なのが「1953年イランのクーデター」。
* イランは1905年頃に立憲革命を行って立憲君主制になる。
* 一次、二次大戦中はイギリスやソ連に占領される
* 戦後は政治的混乱状況にあり、流動的な状況下で選挙が行われ、6人の首相が入れ替わった
* イランの石油はイギリスがその利権を独占していた
* 1951年に選挙でモハンマド・モサデグが首相に選ばれる
* モサデグ首相は石油会社の国有化を断行
* アメリカとイギリスがイラン軍に協力しクーデーターを行わせ、民主的に選ばれた政権を打倒して軍事独裁政権を作らせる。これによりイランは自国の石油利権を完全に失い、欧米に奪われる
* 軍事独裁政権は親欧米的
* 1979年、イラン革命が起こり、石油利権の国有化を行う。反欧米的、イスラム主義の革命。


つまり、
* 中東では欧米が自国の石油利益のために民主主義を潰してきた
* 欧米は中東の軍事独裁政権を支援してきた
* しかし湾岸戦争のときのように、軍事政権が暴走すると叩き潰す
* つまり、中東の人々にとって、民主主義もダメ、軍事政権もダメで、政治的な正解が閉ざされている
* なので、もう選択肢がイスラム主義しか無い。というかイスラム主義が希望になっている
* 欧米はイスラム教が大嫌いなので友好的ではない

欧米が自国の利益のために中東の民主主義を叩き潰してきたのが現在の混乱の原因である。
だから中東でのテロでは主要なターゲットがアメリカ関連なのだと。

そもそも欧米が中東の内政に干渉しなければ健全な民主主義が成長し、西側陣営(民主主義陣営)の健全な仲間になった可能性が高い気がする。
今からでも欧米が中東から完全に手を引けば自浄作用が働く気もする、と言いたいんだけど、現在欧米が中東にどれだけ手を入れいているのかはちょっとよく知らないのでなんとも言えないのか。すでに手を引いた状態? まだいろいろやってる? 具体的には米軍の基地がたくさんあったり欧米の石油会社が石油利権を抑えて現地に還元してないとかをまだやってる?


話がマンガからそれてしまった。ええと

抑圧が悪である。
中東情勢をモデルに考える。
一見、過激派のテロリストこそが悪の権化であるように見える。
しかし本当の悪は過激派テロリストが登場せざるを得なかった抑圧状況を生み出した大国だ。つまり、アメリカとイギリスだ。
「権力」を持ち、抑圧を加え、被抑圧者たちが抵抗のために攻撃力を先鋭化させるとテロだとして悪のレッテルを貼る。どっちが真の悪だ。

だから、イスラム過激派が人質の首を切ったりするのはやはりやりすぎで弁護できないが、末端のやり口を過激化さえさせなければ根本としては同情の余地のある運動であると感じられる。

たとえばいじめられていた人がいじめていた人間を殺すというような殺人事件があるとする。
第一報は「殺人」だから、「犯人が悪い」「怖い」となるが、少し情報が増えると「いじめられ続けていてついに我慢が限界に達した」という事情であることが判明したりする。すると「仕方ない」「犯人は悪くない」「そもそもいじめなければよかった」という感想を抱く。
弱いものをいじめると反撃を食らう。厳密には、対象が誰であれいじめると(不当な抑圧を加えると)反撃を食らう。反撃されるような不当をおこなったのがそもそも原因じゃないのかという話。

この辺でマンガの着想得られないかな。
善悪が反転するような展開が考えられる。

* テロリストがテロを行う
* 主人公が戦う
* テロが行われた経緯を知る
* 抑圧側が悪いんじゃねえのかという気付き
* テロリストに協力する


しかしこの流れ、「イスラム国に参加する欧米人」の心理をそのままなぞってるな。気持ちがわかるようになったとは言えるだろう。ただ、行動力がないから私はマンガのネタにするだけだけどね。

一旦ここまでにするか。DVD見よう。
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