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ディストピアもの 監視ドローン世間様
着想。

日本的ディストピア設定。
「世間様ドローン」と呼ばれる監視ドローンが国民一人につき一台取り付いている。目と耳とを持ったデザイン。
「けしからん」という表現で断罪する。
何をしてはならないかのルールは明確には定義されておらず、「普通に考えて判断しろ」「常識で判断しろ」という表現で示される。明確に示さないことで責任の所在を消し、忖度させようとしている。
けしからん判定がされた国民に対しては制裁が下る。制裁はドローンからの攻撃で、威力は低い。ただし周囲のドローンが次々にやって来て違反者が死ぬまで続く。

社会の悪しき風潮をディストピアの形で表現して風刺にするという狙い。
日本の社会の悪い点の特徴を以下のように分析する。
* 責任の在り処がどこにもない
* 基準が明確ではなく立場の強いものが責任を回避する安全を保証された上で任意に運用する
* SNSで炎上した案件に対しては私的制裁(SNS上での叩き)が延々と続く
* どこにも存在しない「世間様」を絶対の上位概念として、それによる判定を恐れ、またはそれによって脅す

するとこのドローンは個々人のSNS言動と結びついている?
このドローンを動かす原理は実はプログラムではなくて国民の総意? SNS経由で総意が計算され、「けしからん」判定が行われている?
制裁もじつはSNSでの叩きと連動している?

案。
主人公は監視社会の破壊を目指す反体制運動家。
ドローンの正体を2通りに予測している。
* 個人なり組織なりの主催者が明確に存在し、それを打倒すれば良い。可能性は低い。ただし真相がこちらであれば打倒のために何をすればいいのかが明確になってやりやすい。
* 主催しているものは存在せず、ただプログラムのみがクラウドに分散して存在している。するとコンピュータウイルスのようなもので倒さねばならず難しい。天才的ハッカーの協力が必要。おそらく真相はこちらであろうと推測している。

ところが実際は、このドローンは個々人の意志をSNS経由で取得してそれを現実世界での行動として表現しているのに過ぎない。
つまり管理社会は普通の国民たちが自らとお互いとを自然に縛り合うことで存在している。ただそれがSNS意志代行ドローンというアウトプットを得たおかげで表面化してしまっただけ。

法律を調べると以下のことがわかる。
* 自分のドローンを破壊すると罰金で20万円取られる。
* ドローンの再発行にはなぜか本人による申し込みが必要。
* 再発行しないでおいても実は罰則がない。

この、「実は罰則がない」というのはNHK受信料を払わないでおいても罰則がないということをヒントにして考えた。

「皆で一斉に自分のドローンを破壊し、素直に罰金を払い、再発行せずにおこう」と呼びかける。これが実行されるだけでドローン監視社会は終わる。
で、お話としてはその決行日直前で終わるのがいいんじゃないか。呼びかけが実行されたかどうかは読者に想像させる。
するとこのお話は監視ドローンの正体を探る謎解き物になる。

とかこんな感じで、アイデアのストックをしていこう。いくつかのボツを経て、次の作品につながっていくだろう。

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世間様ディストピアのアイデアはロマンがないな。
私がディストピアものに注目したのは、悪=権力というのがイメージしやすかったからだ。
反社会的な価値観を持った暴走個人が悪役であるよりは権力が悪役であるほうが倒し甲斐がある。だからディストピアモノ。
しかし、私がディストピア物を考えるとどうも「責任の所在が曖昧」なシステムを考えてしまうらしい。そうすると打倒すべき対象が掴みどころなくなってしまい暖簾に腕押しの戦いになってしまう。
だから私が注目すべきなのはディストピアものなのではなくて暴君モノ・圧政モノなのかもしれない。
| マンガのアイデア | 08:54 | - | - | permalink |
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