Memo - Love & Comic - いしいたけるのマンガのサイト

Love & Comic 本サイトへ戻る

<< 17071601 | main | 17071701 >>
劇場版パワーレンジャー感想
劇場版パワーレンジャーを観てきた。
感想。
ネタバレを含むのでかまわない方のみどうぞ。

---

今回(2017-07)の劇場版パワーレンジャーは日本の特撮に慣れた日本の視聴者には受けないと思う。
むしろ世界で受けても日本だけでは受けないかもしれない。
もし第二作目が作られるならそれは受けるかもしれない。

ハリウッド的なストーリーとしてはきれいな構造をしている。
つまり、登場人物たちの成長と外的世界の問題解決とが対応する。

主人公たちの成長に合わせてパワー要素がアンロックされていく。
仲間に心を開いてお互いを思いやる絆が結ばれたことで変身が可能になり、全員が心をひとつにして諦めずに戦う闘志を見せることでロボが合体する。

作中でのパワーアップ(=成長)の焦点は二箇所ある。
* 変身が成功する
* ロボが合体する

登場人物たちが成長するためには未熟な状態をスタート地点にしなくてはならない。
ふたつの観点から未熟要素が用意されている。
* 彼らはお互いをよく知らない=信頼関係を築く余地
* 彼らはそれぞれ落ちこぼれである=精神的成熟の余地

信頼関係を築くことで変身がアンロックされる。これはブルーの死を通してお互いがお互いを大切に思う感情が目覚めることをフラグにしている。

落ちこぼれを脱することでロボの合体フラグが立つ。これはキャラそれぞれが徐々に成長していくのでくっきりとは判別しにくいけど決定的にはレッドが戦闘中に父親を助けることでフラグが成立する。

打倒不可能に思われた強敵を変身と合体とを達成することでやっつけるというお話になっている。
構造がしっかりしたストーリーだ。


でも、ハリウッド的構造に変身ヒーローギミックを組み込んでしまうと日本の視聴者にはダメなのだ。
展開が遅いのだ。
日本の視聴者にとって、いや一般化するのはやめよう。私にとって、戦隊ヒーローが変身してメカに乗ってメカが合体ロボになるのは到達点ではなく出発点である。
出来て当たり前のことである。成長してやっと達成するものではない。
だから、劇場版パワーレンジャーの展開は、プラスまで達してない。マイナスから始まってゼロになって終わる程度にしか見えない。
なのでカタルシスがない。特撮アクションに求めるものはスカッとするカタルシスなんだから、その不足は痛い。

だから、今回の映画のお話は最初の30分に凝縮してさっさと見せて、もう1エピソードを描いてそっちをメインにすべきだったのだ。
で、私の想像を上回るパワーアップによって決着を着けるのが望ましかった。
新必殺技なり、まさかこいつが変身するの!?という意外な追加戦士なり、能力的にはパワーダウンするが物語的にはさらに成長する気高い選択を行った結果打倒し得る説得力を持つなり。

なので、もし2が出ればやっとそれは楽しめる段階に入るかもしれない。2からやっとプラスの領域になる。

ということで、劇場版パワーレンジャーは日本人には受けないだろうけど2が出たら受ける気がするという感想でした。
| 映画 | 17:32 | - | - | permalink |
SELECTED ENTRIES
CATEGORIES
ARCHIVES