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17060301
寝てる間に着想のヒントが浮かんでいたような…

あれか。
オリジナルウルトラマンの話を書いたときに感じたのは、「本当に恐ろしいのは怪獣でも宇宙人でもなく我々人類である」という結論に私は満足を覚えるということだ。
つまり怪獣ものにすれば悪役(人類)を描ける。

人間の側から悪の権化的に描かれるものを登場させ、悪は人間のほうだという構造にすると、悪役を描く(悪役を考える)のが苦手な私にもできるかもしれない。

昨晩考えていたのは人々から恐れられる魔女的なヒロインの封印を解くってやつだったな。

うーんいかんな。しばらく練っていた着想の映像から脳がどんどん離れていく。初期化が進んでるぞ。兎獣人ヒロインかなり気に入ってたんだけど。

コンセプトだけ維持してヒーローズアンドヴィランズの世界観に持ってこられないかな。ヒロヴィラの新エピソードとする。兎獣人ヒロインは新キャラとする。

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映画『ローガン』に行ってきた。ウルヴァリン!
やはりアメコミ映画が好きだ。

ジャンルを明確に意識するのをまた試してみようかな。
今回挫折したアイデアもノンジャンルだった。趣味でやってるんだからノンジャンルが許されるというのがひとつの魅力でもあるんだけど描く私がノンジャンルであることで掴みどころを見いだせずに挫折してしまうんじゃ意味がない。

ジャンルの候補はふたつある。
* (アメコミ)ヒーローモノ
* 怪獣もの

こう列挙すると意外にも両方共アクションものだな。
映画館に観に行く映画は私の場合例外なくアクション映画である。
アクションを描くことへの苦手意識がずっとあり、さらに言うとアクションじゃないものをこそ描こうという志向が常にあるんだけど、なう現在はむしろアクションを描く方に肯定的な感触を感じる。アクションがあればそれだけでマンガが引き締まる。見せ場があるし、劇的になりやすいし、作者の主張を乗せやすい。ただし、善悪や勝敗が単純化されすぎるリスクもある。

まあいいや理屈は。描けるならそれでいいし描けそうにないならまた方向転換すればいい。

ローガン観て思ったのは、ミュータントという存在が便利だなということ。社会におけるマイノリティを象徴している。人類よりも進化した人類という「種の問題」をテーマにできる。ミュータントというヒーロー設定がそのままテーマを内包している。

自分が持ってるテーマを表現するのにぴったりな設定を思いつきたい。それがヒーローモノかもしくは怪獣ものになってくれると今回の考え事の狙いに沿った方法論になる。

自前のテーマ、いつもだいたい似たようなところに収斂していくからそれを特定するのは難しくなさそう。
* 救済。「困っていて、それが解決すること」。救済されるのは大抵ヒロイン。
* 平等。弱者の救済。身分や血筋や経済力や能力にかかわらず幸せになるべき。
* 詩的行動。特にならないことをあえてするのは美しい。
* 調和。仲が良いことは美しい。
* 人類とそうでないものとを対峙させた時、人類こそが恐ろしい。

うーん…?

一応ヒロヴィラのナカヨシはミュータント設定だしマーベルでは基本的にXメン推しだからまずはミュータントから考えてみようか。

旧人類と進化人類の対決という面には興味ない。むしろミュータント側が劣っているというのであれば興味があった。
ならばこうか? ヒロヴィラの世界ではミュータントは超能力を得る代わりに人類より著しく劣った面がある? だから劣化人類・奇形人類とみなされている?

マジョリティがマイノリティを抑圧するという面には興味ある。ミュータントはマイノリティであり、社会からの抑圧を受ける。そういう場合私はマイノリティ側に肩入れできる。
そしてこの図式だと、「人類こそが恐ろしい」ポリシーとも整合性がある。

現実ベースの世界は描くの苦手でシュールで抽象的な世界のほうがいいんだけど現在の考え事の路線ではヒーロー物に振ろうが怪獣ものに振ろうが現実ベースになる。抽象世界という課題は今回の考え事では範囲外としよう。

ではその世界ではどういう社会問題が存在する?
* 貧富の差。
* ヘイト。
* 格差社会。
* 平等と調和がない。

そうか、キャラクター単位で考えようとすると悪人を発想するのが著しく苦手だけど、社会を考えようとすると自然に問題だらけの社会を空想できる。
キャラを考える際は理想・願望ベースの脳を使っていて、社会を考える際は現実ベースの脳を使っている。この傾向をうまく利用すれば苦手な分野(悪役や問題と言った「解決すべき要素」を考え出すこと)でのブレイクスルーを得られるかもしれない。

現実ベースの問題だらけの社会を枠として想定し、主要キャラはいつもの感じでなんとなくいいやつばっかで、社会との間に起こる摩擦を描く。社会側の人間を描くのが難しかったらモブとして・顔のない存在として描くことで対処する。どうだろう。



人間にレッテルを貼ってそれをそのまま優劣と善悪に結びつけるような社会。
* 在日だから犯罪者である
* 女だからメカに弱い
* 大学を出てないから頭が悪い


レッテル。異質者を迫害する。

その意味ではミュータントはかなりいい線いってるのではないか。
* ミュータントだからなんか気持ち悪い。
* ミュータントだから人間を見下している。
* ミュータントだから何してもいいと思っている。
* ミュータントだから超能力使って悪事を働いてる/悪事を働こうとしている。

おっ!
もし現実にXメンみたいなミュータントがいたとしたら、上記のような声が社会では蔓延しているのではないか。
何らかの犯罪が起こればネットではまず必ず「どうせ犯人はミュータントだろ」という言説が登場する。
なんらかの犯罪者が捕まれば「遺伝子検査をしろ!」という声が上がる。
政敵を風評で打倒したければ「○○はミュータント」という噂を流す。

なんていうのこの… ディバイド? 人と人との間に対立の垣根を作って行く感じ。
ミュータントが存在すればそのレッテルは万能だ。全部ミュータントのせいにできる。

このヘイトのテーマは、自ら開発した超科学アーマーをまとうアイアンマンにも、特殊な蜘蛛に噛まれて後天的にスーパーパワーを得たスパイダーマンにも、神であるソーにも当てはまらない。
修行して強くなったヒーロー… たとえば聖闘士星矢の聖闘士とかにも当てはまらない。

異星人… でも異星人には当てはまるな。あいつは異星人だから犯罪者に違いないみたいな。
多様性に寛容なのが良い社会で、だから今考えようとしている社会は多様性に不寛容である。これを突き詰めればディストピアになる。

でもディストピアまで行くと設定が凝りすぎて私の脳ではそこまで精密に社会設計を出来ないだろう。

ミュータント以外のヒーロー設定を吟味する。ミュータントと比較することでミュータント支持論が強化されるかもしれない。

修行して強くなる。あまり好きではない。
* 努力した分だけ強さになるので、例えば受験生が読者であれば望ましい世界観だと思う。
* 数値の上下で強弱を決めるような世界観になりがち。
* 物語上での強さというのは修行がどうというよりはフラグの管理だったり人間の成長だったりのほうが重要

例えば物語の前半で主人公がライバルに敗れる。再戦までの間に修行を積み、後半の再戦時に勝つ。これだけだとつまらないというか物語として弱い。
例えば主人公が再戦までの間に人間的に成長し、それによって後半勝つというのなら物語として正しい。
さらに言えば人間として成長したけどそのせいで怪我でも負って再戦時には理論上は前半よりも弱くなっている、でも勝つ、というのが物語としてはもっといい。
前半では他人への思いやりがなくて傲慢な主人公。ライバルと対決して負ける。
再戦までの間トレーニングするのだが、トレーニング中にたとえばこどもを事故から救出し、そのせいで怪我を負ってしまう。彼は他人を思いやる心を身に着けたのだ。
すると、再戦時には彼は勝つ。
なんの話だっけ。

修行と強さとを競うような世界は好きではない。
この設定が象徴するものは…?
競争社会。しかも競争社会を肯定する立場じゃないか。この世は弱肉強食なんだよ、頑張って生き延びてね、そういうメッセージになるのではないか。で、私はそのメッセージが嫌いである。

修行して強くなる。修行しなければ強くならない。強くないやつは修行していないからだ。
主人公は修行せず、政治力や金といった腕力以外の力でのし上がっていく。強さとは多角的なものなのだ。
やっぱり好きじゃないなあ。


選ばれてヒーローになる。
選ばれる基準は偶然とかでもいい。たまたま宇宙の正義を守る異星人の宇宙船が近所に墜落して、見に行ったらスーパーパワーを託されたとか。
選ばれた人間には責任が伴う。これはスパイダーマンのテーマだな。
スーパーパワーを受け継いだからにはそれとセットになっている任務に従事しなくてはならない。
家で机に向かっていつ出るともしれないマンガのアイデアのひらめきに備えたいのに、宇宙からくるインベーダーと戦わないといけない。
個人と使命というテーマになる。したいこととしなければならないこと。
やはりスパイダーマンだな。サム・ライミ版のスパイダーマン2なんか典型的にこれだった。
私のテーマではない気がする。


思考がノッてきたが腹が減った! メシにするよ!
| マンガについての考えごと | 20:49 | - | - | permalink |
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